従来、財務管理プロセスが蚊帳の外の状況でしたが、日本版SOX法、及び新会社法により、組織の全部門がマネジメントシステムに参加できる環境が整ったと言えます。本来、マネジメントシステムの実質成果の確認、アウトプットは、財務管理プロセスに集約されるはずでしたが、その部分が影に隠れた状態で運営されていたのが実態でした。いよいよ主役の登場となった訳ですマネジメントシステムが、経営のツールと言われながら「広報」 「販売促進」の面にウェイトが置かれていましたから、形骸化の様相を呈していました。正に、TQMとISOが同じ概念になり、このシステムを運用している組織は、右肩上がりで成長しているエクセレントカンパニーということになるでしょう。
このような環境は、これらのツールをもっと自由に、使えるところだけを重点的に使うことになり、審査に対して、無駄の神経を使う必要がなくなることでしょう。コンサルタントにしてもパフォーマンスがアウトプットとして提示できなければ、認められなくなります。審査員は、システムの有効性、適合性の審査ですから従来通りですが、認証件数の逓減を考えるとビジネスとして楽観はできません。ようやくこの様な時期になったか、といった感じがしないでもありませんが、もし、他国に比較してこれだけの認証実績を持つ日本の将来性が大いに期待できると言ったら、言い過ぎでしょうか。「財務の視点」に対応するISMS、或いは、ISMS/QMSの「プロセス監査」運用のコンサルはビジネスとして遣り甲斐のあることです。しかし、需要と供給面を考慮すると脅威が大きく、これを「機会」とするためには従来のISOのコンサルスキルではなく、「TQMの範疇の力量」が要求されているといえます。規格の主旨である本格的なプロセスアプローチが必要とされ、審査員とコンサルが歴然と差別化されます。この面を強みとして強化して顧客満足を図りたいと思います。