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経営効率化に必要なマネジメント

経営運営方式の改革が遅れると身動きが出来ません。QA(品質保証)としての良い製品をユーザに提供したり、クレームをなくす、或は納期を守る等は、当り前のことです。今やそんなことさえきちんとできない組織は落伍するだけです。QMSとして、経営の運営管理の出来映え(Q)を継続的に改善するために、顧客の視点で考え、業務のやり方を工夫・改善し、意欲的な挑戦目標にトライする人材を養成するために、人材育成体系を整備して「力量」付与の能力開発を行い、経営情報を与え、業務をシステム的に把握して目標実現に当っては、必ず「紙に書いた予定表」としての計画を持ち、それをチェックして軌道修正し、継続的に業務(プロセス)の改善を行っていけば、結果として右肩上がりの発展が期待できます。情報セキュリティにしても、「インシデント処理」ではなく、リスクマネジメントとしての継続的事業計画の実現により、組織の発展が期待されます。


認証取得の目的でISOを導入する場合

 建設業業界のように、入札に際して認証取得が有利な条件に設定されたり、組織間の取引の条件設定となる場合には、それを満たさなければ不利になるわけですから、多少の費用が必要とされても、取得した方が得だとの判断のもとに導入される訳です。ISOを取得したことで従来の売り上げが2倍になったりすれば十分ですが、皆が同じように対応すれば、その有利性は、なくなってしまいます。現実に、ISO市場の「認証累積件数の推移」で認証累積件数の傾向をみると、既に飽和・減少(認証の返上)が発生しております。我々、この分野でのビジネスは、相当な脅威に晒されている訳です。認証それ自体が目的の場合は上記の「リスク回避、良い製品・サービスの提供」の範疇に留まりますが、運用のコストを最小限にしなくてはなりません。規格の要求事項を満たすには、その要求事項を十分に理解すれば、難しいことではありません。認証基準では、パフォーマンスを要求していません。「有効性・適合性」ですから、それだけを満たせばよいわけです。

 本来ISOのマネジメントシステムは経営の道具として、パフォーマンスをあげるためのものですが、そのためには、QMSで言えば、9001の規格要求事項ではなく、9004のガイドラインを使用しなさい。ということになっているのです。ISOの規格はQMS9000シリーズというように要求事項だけでなく、ガイドラインを含めて運用した場合に効果が出るように作られているのですが、従来、余りに認証の需要が多かったために、研修機関も、審査機関も明確にその点を示唆することがありませんでした。或いは関心さえ示さなかったのが実態です。
 審査員は、規格の要求事項に基づいて審査をするわけですから、「システム構築・認証審査の方法」の冒頭にあるように、「QMS向上プログラム・実践活動」についての発言は禁止されています。即ち、その分野は、9004ガイドラインであり、JABからも厳しくチェックされます。「コンサルをしてはいけません」ということです。

 故に、認証取得をせざるを得なかった組織では、維持・管理をするために、無駄なコストをかける必要がない訳ですから、割り切った運用をすべきです。当社はTQMの出身ですから、パフォーマンス志向の9004の運用は得意ですが、このような、事情での顧客要求事項に対して、顧客満足のISOの導入および効果的な維持・運用管理についても、規格の本質を十分に認識したうえで対応しております。QMS、EMSの運用を既にしている場合とか、新たにISMSの必要が生じた場合で「日本版SOX法」に対応する必要がある等の事情では、従来のプロセス管理に一部「財務管理プロセスアプローチを加味したシンプルな運営方法、或いは要望があればISOの統合による運営のコストダウンを提案します。